「勝たせる会」第4回総会 & 勝利をめざす決起集会 2013/11/26(火)

■特別発言・北健一さん

(ジャーナリスト)

 私も出版労連の組合員だが、取材記者として思う所を話したい。
 宇都宮先生から「当事者が勇気をもって発言する」「それで状況が変わっていった」というお話があった。
 職場が「憲法番外地」なのは「当事者がなかなか発言できない状況がある」という事が深く関連している。
 今、日本テレビ系列で「ダンダリン」という竹内結子が演じる労働基準監督官を主役としたドラマが放映されている。
 前回は、名ばかり店長を題材にし「会社がいやなら辞めれば良い、働く人の選択肢」というテーマだった。店長が考えていた「辞める」「ガマンする」という2つの選択肢に対して、ダンダリン(段田凛=主人公の名前)が3つ目の選択肢「言うべき事を言い、自分達の会社を自分達の手でより良いものに変えていくという選択肢」を示し、店長達が立ち上がっていくという内容だった。
 社会学でも「Exit(イグジット)=出て行く」と「Voice(ボイス)=ものを言う」がある。
 声をあげる事で権利を守り職場を良くしていくという事が、労働法の根底に流れる考え方だし、私たちの闘いの拠り所でもある。
 しかし今の日本では、それが難しい。
 企業の中では秘密法を先取りし大きな問題となっている。理由はいくつかある。一つは、派遣・請負など「間接雇用」の問題だ。
 人を働かせ使うが、雇用責任を全く取らない。この仕組みの欠陥が強制労働・収奪・団結権の侵害になるのではないか。
 派遣法制定時から問題とされてきたが、改正のたびに歯止めが緩んできた。この緩んだ派遣法さえ守らない大企業が相次いだ。この間接雇用が労働法の番外地を作ってきた。
 特にひどいのが「二重派遣」「二重請負」だ。
 資料に私の記事がある。グッドウィルという大手派遣会社の、二重派遣での労災隠し事件だ。
 こうした事件を「職安法」ではなく「派遣法」で考えよう。行政処分で、という大きな流れが出来ている。
 これはおかしい。派遣法の生みの親・信州大学名誉教授の高梨昌先生(故人)は「偽装請負は、職安法違反で逮捕すべきだと厚生省(現厚労省)に言っている」と言っていた。
 送検され、犯罪と認定されたものだが、少なくとも二重派遣・二重請負は、単なる派遣法の問題として済まされる問題ではない。
 グッドウィルとDNPファインの構図はほとんど同じ構図だ。
 労働局が踏み込み、是正指導をしたのは、当然の事だ。
 労働局にはペコペコし、裁判では「偽装請負などやっていない」とうそぶいている。おかしなことだ。
 ジェコーでは、24時間体制でトヨタの自動車部品を作っているため、夜勤がある。
 正社員の女性には夜勤なしで、請負にやらせる。請負には女性がたくさんいる。
 高橋美和さんは7年間夜勤をし、直雇用となったが、体を壊し病欠し、雇い止めとなり裁判を闘っている。
 「当事者がものを言う」「組合が真剣に取り組む」この2つを超えて始まったのが、DNPファインの闘いだ。
 橋場さんが、埼玉の若い労働弁護士に出会い、そして全印総連という組合に出会った。
 裁判では、負け続けてきたが、ちょっと変わってきている。
 フロントランナーの一つがDNPファイン争議だ。
 今、労働者が3つ目の選択肢を示している。
 ものを言う組合員を増やすのが大切だ。
 来年は勝利報告集会となる事を祈っている。

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