2015.11.18(水) No.47 から

東京高裁 不当判決

偽装請負の事実も認めず

「勝つまで闘う」 決意新たに

 11月11日(水)DNPファイン解雇・偽装請負争議の東京高等裁判所の判決が808号法廷で言い渡されました。
 開廷の10分前にドアが開かれると、支援に駆け付けた方々が続々と傍聴席に着席。満席で入れなかった方は外で待機。
 なぜか、被告・大日本ファイン側の弁護団は一人もいませんでした。
 1時50分、裁判長と判事が入廷。書記官が事件番号を読み上げると、裁判長が「判決を言渡す」「主文、1.本件各控訴をいずれも棄却する、2.控訴費用は控訴人の負担とする」と判決文・主文を読み上げると、裁判長らは素早い動きで退廷しました。
 判決後、虎ノ門アルシェで「判決報告集会」が開かれました。
 判決全文を書面で受け取った弁護団が、判決の内容を報告。「偽装請負の違法行為が行われていた事実さえ否定する内容」「ここまで原判決を後退させた判決は、これまでの弁護士活動のなかで無かった、まったく納得できない」「一部に法に抵触するような事象があっても、特別な事象であり、それをもって職安法44条、労基法6条違反とは言えないと結論付けている」「今後の最高裁への申立で、そもそも争う事実がないものとする意思が働いている判決」「さいたま労働局、労基署と、さいたま地方裁判所が28回の裁判を開いて5年8箇月かけて詳細に事実認定した偽装請負、ピンハネの実態をなかったことにする、法の信頼性をくつがえすことになる判決で、法律家として考えられない」等々、報告しました。
 参加者からの質問に、弁護団は「この判決のありようは、争いの事実がないという恣意的判断のもとで、労働者を生殺しの状態に放置するものであり、司法の自殺行為に等しい著しく後退したものだ」「労働者に有利な事実については一切審理しない、触れないで切り捨てる、一方企業の言い分は全て肯定的に拡大解釈し、法遵守を無理やり成立させるという手法で間違いだ」「最高裁判所判事は、時の政府が任免しています、その他の判事は最高裁判所が任免しているので、裁判官は最高裁に目が向いている仕組みにならざるを得ない」
 支援の方々からは「三権分立の下、働く者の権利は誰が守るのか? 裁判所の大きな役割ではないのか?」「裁判官は最高裁判事しか国民審査を受けない、非常識な裁判官に対して辞職させ、損害を請求する民事で訴えることはできないのか?」「労働者の訴えを全て退ける、法律論から外れた恣意的なものを感じる」「今後どう闘うか充分練り上げて提起して欲しい」等の意見がありました。
 原告・橋場さんは「本日はお忙しいなか、大勢の皆さんに駆けつけていただきありがとうございます。今日の判決については、職安法44条、労基法6条違反の認定について東京高裁がどのような判断をするのか、重大な思いを持っていました。残念ながら報告されたように不当な扱いになりました。ですが、DNP当該会社へのさいたま労働局の偽装請負是正指導票の交付と、それに対する当該会社の是正報告書提出の事実は消えないと思っています。行政の判断と司法の判断の違いは何か? 非正規労働者の訴えは全て救済しないというのが裁判所の考えであるということではないかと思いましたが、しかし、私はまだまだ闘う手立てはあると思っています。今までも皆様方の物心にわたるご支援で今日まで闘ってくることができました。これから新たな闘いが始まります、今後も是非ともご支援をよろしくお願い致します。本日は本当にありがとうございました」と、支援へのお礼とともに、今後も闘い続ける決意を表明し、参加者の大きな拍手を受けていました。。
 報告会に駆けつけた、全労連:根本隆副議長、東京地評:菊池光男常任幹事、MIC:新崎盛吾議長から、それぞれ不当判決にたいする怒りと、今後の闘いへの激励と、連帯して闘う決意が表明されました。

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