2014.09.16(火) No.37 から

第26回裁判

橋場さん採用時の責任者を尋問

次回裁判(12月)で結審へ

 8月27日(水)DNPファイン争議の第26回裁判が、さいたま地裁105号法廷で午後1時30分から3時まで行われました。
 弁護団は、昨年8月からの4回にわたる人証尋問でも契約時のやりとりは明らかにされなかったため、裁判所に対し、ユニ・デバイス設立に関与し、DNP本社・DNPファイン社との取り引きを開始する経緯を熟知するユニ・デバイス社の専務(当時)A氏の人証尋問を行う事を要請していました。
 裁判所はこれを認め、A氏への人証尋問を追加し、6月25日を予定していました。
 しかし、4月末には提出される予定だったA氏の陳述書が、弁護団の手元に届いたのは6月11日の夜でした。これでは人証尋問を行なう上で原告側が非常に不利となるため、裁判所に相談し、裁判期日を8月27日とすることになりました。
 今回の裁判では、A氏が日本ユニ・デバイス社を設立した当時の仕事の流れ、発注書・請求書の流れ、発注数・納入数の把握についてなど、当時の責任者であるA氏だからこそ事実を証言し得ると判断し、弁護団は、簡潔な質問を一つひとつ重ね尋問しました。
 それに対し、A氏の証言は、尋問を重ねるとともに段々と矛盾が生じ、ユニ・デバイス社の主張ともかみ合わなくなっていきました。
 裁判終了後、さいたま地区労で報告会が行われ、弁護団から裁判内容の解説があり、参加者から質問もありました。
 次回裁判は、12月17日(水)。結審となり、来年3月頃の判決となる見通し。
 ◇
 裁判の傍聴記を会員のKさんに寄せて頂きました。(一部、編集・加筆)
 めっきり涼しくなった8月27日、さいたま地裁105号法廷でのびのびになっていた26回目の裁判が行われました。
 当初は採用されなかった証人、ユニ・デバイス社元専務のA氏がようやく姿を現しました。
 午後1時30分開廷。傍聴席から証言席に向かったA氏は、ピンストライプの入った黒のスーツにやや薄くなった白髪の初老の容姿ながら、低音で少しドスの利いた声で宣誓を行いました。
 被告側、原告側の順で尋問が始まり、最後に双方から補足尋問がありました。
 被告側からの尋問の中心は、プリント基板製作などの請負会社として、人材育成や業務請負はユニデバイスを設立する前の会社にいた時から、きちんと現場リーダーがいて管理・運営をしていたことを強調する内容でした。
 また、会社設立がDNPミクロ社を通じてDNPファイン社の業務だけを請け負う目的でないとするやり取りでした。ユニ・デバイス社の埼玉事業所を久喜に置き、DNPミクロ社からDNPファイン社での基板製造を請け負う仕事は決まったが、新規の仕事獲得には苦労したと証言しました。しかし、DNPファイン社の業務はDNPミクロ社を通してユニ・デバイス社が請け負うために設立したと装うような尋問内容でした。
 原告側からの尋問は、ユニ・デバイス社設立がDNPミクロ社を通してDNPファイン社の業務を受注するための会社であること、さらに受注額が“製造単価”ではなく“時間給×労働時間”で算出されていることから、請負は偽装であり、事実上非正規社員並みに扱われたことを立証していきました。
 A氏はDNPミクロ社に発注したのはDNPファイン社であることを認めたものの、仕事は他企業からも獲得する計画があったことや、DNPファイン社関連以外の規模をことさら誇張する発言をしました。しかし、具体的に指摘されると言葉を濁しました。
 受注額算出についても“製造単価×個数”が業務請負では一般的と認めつつ“作業時間”にしたのはあくまでも生産が安定していないためだと強弁。製造単価の発注書が存在するのにも関わらず「見たことはない」と否定しました。また、受注方式の変更は社長には報告していないと答えました。
 補足尋問では、被告側からは、ユニ・デバイス社が他の会社からも受注をするためだったとの印象を強めるため他企業からの打診の経過を述べさせ、再度、受注方式も機械がうまく稼働していないことから出来高では大変なので時間単価に切り替えたと印象付けました。
 原告側からは、発注書が存在していることの認識を聞き、存在すれば「おかしいと思う」と認めました。
 人証尋問が終わったことで、次回裁判(12月17日)で結審になります。判決は、3月にも出される予定です。闘いはこれからも続きます。なんとしても地裁で「勝利判決」を勝ち取りましょう。(K)

マツダ派遣切り裁判 和解・解決報告集会

橋場さんが参加

 9月7日(日)マツダ派遣切り裁判 和解・解決報告集会にお誘いを受け、参加し勝利解決をお祝いしてきました。
 集会には140人以上が参加し、盛大に行われました。
 場所は、新幹線「新山口駅」前の山口グランドホテル。まるで結婚式の披露宴のように、席次も決められ、樽酒も壇上に置かれ、華やかな雰囲気でした。ちなみに、山口県に降りるのは初めてでした。
 マツダ派遣切り裁判は、マツダ防府工場で派遣切りされた17人(当時)が「マツダの正社員としての地位確認」と「賃金の支払い」を求めて2009年4月に山口地裁に提訴したもの。
 2013年3月の地裁判決は、マツダの行為を労働者派遣法の「常用雇用の代替防止」原則を否定するものと弾劾するものでした。
 マツダは判決を不当として広島高裁に控訴。原告側も2人の原告の請求が認められなかったことで控訴しました。
 2014年3月、裁判官からの和解の打診を受け協議を進め、2014年7月22日に解決となりました。
 原告団事務局長の佐藤さんとは、上京の際、度々話しをした“争議仲間”です。
 同種の裁判での不当判決が多い中、地裁判決は、後世に残るものであり、大きな意義のある裁判闘争であったと思います。
 私の裁判の3箇月前に提訴し、この報告集会となりました。
 私もあとに続けるように、頑張っていきます。ご支援を宜しく、お願いいたします。
 蛇足ですが、帰りに他の原告団の方々と広島に立ち寄り、原爆ドームを見学してきました。

団結納涼会

勝利解決へ決意を新たに

 8月29日(金)DNPファイン争議を支援する団結納涼会が、(株)きかんしの7階食堂をお借りして開かれました。猛暑の谷間、雨もちらつき肌寒く“納涼会”にはあいにくの日となりましたが、65人が参加し争議勝利へ向け英気を養い交流しました。
 納涼会は、勝たせる会事務局長の菅沼さんの司会でスタート。
 開会の挨拶に立った日比野敏陽代表幹事は、この秋MIC議長を交代し代表幹事も交代するため「2年前DNP社前で啖呵を切った私は仮の姿、本当は理性的な記者!」「橋場さんの闘いに励まされた」「争議解決に全力をあげよう」など2年間の在任期間を振り返りつつ挨拶。
 弁護団・金子直樹弁護士が、裁判のポイントを説明し、「いよいよ裁判は結審という大詰めまできた。傍聴席を一杯にすることが裁判に大きな影響を与える。みなさんの支援を一層お願いする」と訴え、勝利まで闘い切る決意を示しました。
 菊池光男代表幹事(東京地評常任幹事)が2日前の第26回裁判の様子や、労働法制改悪の動きに触れつつ乾杯の音頭を取りました。
 歓談時には、争議を知らせるDVDを上映。
 激励の挨拶を、新聞労連、出版労連、民放労連、文京区労協、新宿一般労組、全都一般印刷労組会議の代表の方々から頂きました。
 争議団からは、JAL争議、明治乳業争議、中山書店争議、新国立争議の方々から、争議の報告と支援の訴えが行われました。
 橋場さんの固い決意表明の後、是村代表幹事(全印総連委員長)が閉会の挨拶。日比野さんに、是村さんの奥さんが作ったというネクタイピンと“おまけのネクタイ”をプレゼント。参加者へのお礼と、勝利解決まで力を合わせ闘う決意を表明し、団結ガンバローでしめ、お開きとなりました。

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